マインクラフトで英語!

聞いてしゃべれて読めて書ける、最もシンプルな方法と本質論。

B.Q.R. J-85 『ローマ字で読むな!』

しかし、英語のリスニングに関しては、その部分を怠るのですね。そして、「聴き取れない聴き取れない」と嘆く。本当に探したいものではなく、その本物を日本語の「カナ」に変換した、"本物" とはかけ離れた "まがいもの" を探しているのです。(『ローマ字で読むな!』船津洋 著ーp.186)

 

  現行の小学校の英語学習って、文字より音優先でっていうお達しがあるとはいえ、もう小学5年生辺りから文字=アルファベットを使い始めてるらしいんだけど、一方ローマ字学習の方はと言えば、既に小学3年生から始まっている。

   その小学生たちに、例えば "that had occurred" っていう英語を読み上げてもらったら(これ、今自分が使ってるテキストでよく聞き取れなかった部分なんだけど、PCで読んでる方は、サイドバーのYouGlishで確認できます)おそらく「ザット、ハド、オクアード」なり「ザット、ハド、オクレド」なり、とりあえず何らかの形で読み上げるだろうと思う。っていうのも変な話、そうやって読むことができちゃうからだ。

  もし仮にローマ字読みを習ってなかったらどうなるかって言うと、もちろんこれを読み上げることはできない(だから英語を母語とする小学生が、日本の小学生でも "読める" 極基礎的な英語を「読めない」っていう事象は十分起こり得る)。

  僕は小学校の英語教育で、文字と音の一致の訓練って相当問題になってるんだろうなって予想するんだけど、 それを解決する方法はある意味簡単で、ローマ字教育を廃止もしくは先送りして、まずは「アルファベットを読むことができない」っていう状況を作ってあげればいいと思っている。

  「読むことができない」っていう状況があって初めて、文字と音の一致が意味のあるものになってくる。だってそうなると、文字を読むためには、頭に入った英語の音に頼る他なくなって、ローマ字読みじゃない日本語なまりの英語で読むことができるようになるからね。そしてそうなって初めて、文科省御用達の「音を優先する学習法」にも意味が出てくる。つまりそこで学習した「音」が、今度は「音=意味」として、「文字」でも再雇用される(っと違った)再活用されるようになるからね。

  おそらくそれは、いま中高生が必死になって時間を割いてる「日本語訳の暗記」っていう負担を大幅に軽減しくれるに違いない。そして実は、それによって初めて、リーディングっていう学習形態に、リスニングやスピーキングにも還元される汎用性の高い学習効果が見込めるようになる。

  外国語の習得一般において「読み」が非常に重要だっていうのはグローバルに流通してる通説だけど、残念ながら今の日本の英語教育では、この「読み」っていうのはその本来の効果をほとんど発揮できていない。それはなんでかって言うと、言語学習の「音から文字へ」っていう順番が、日本の英語教育だと、ローマ字のおかげで「文字から音へ」、しかも英語ではない「オト」へ、もっと言うと意味の伴ってない「オト」へと転倒されちゃってて、英語を読めば読むほど、その「音」じゃない「オト」によって形成された、しかも文字を先行させた "まがいもの" の世界へと放り込まれちゃうからだ。

  このメカニズムが、例えばリスニングなんかにどう影響を及ぼしてるかっていうのはもう容易に想像がつくと思う。僕はだから、英語を聞いてて「どうも聞き取れない」っていう時、無理に聞き取らないようにしている。せいぜい肩の力を抜いて、音に集中して、その "まがいもの" の世界をさ迷わないよう、できるだけ英語の音に身を任せるように心がけている。

 

ローマ字で読むな! (フォレスト2545新書)

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