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A.Q.R. J-8 『やすらぎの風』他

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前田麻里『やすらぎの風』S10号一部

  神奈川県川崎市生まれ。1989年創作画人協会新人賞。1995年朝日チューリップ大賞展大賞受賞。2007年第41回創作画人協会展文部科学大臣賞受賞。

   

  音楽にせよ文学にせよ映画にせよ、舞踏にせよ芝居にせよ何にせよ、表現芸術の各分野にはそれぞれ「ジャンル」っていうのがつきもので、例えば音楽で言うと、クラシックやらジャズやらロックやら、演歌、ヘヴィメタ、民謡、パンク、ちょっと前に異様なほど海外でうけたピコ太郎の "PPAP" なんかは、既に "コミックソング" なんてジャンルに分類されてるくらいで、なんだか人間のある種本能的な、とりあえずその得体のしれないものを何らかの形で把握しておきたいっていう衝動みたいなものが垣間見えて面白い。

  美術っていうか絵画にも、その素材や技法や描かれる対象によってそのジャンルは無数に存在するわけだけど、なかでも僕が勝手に「ハートフル系」って呼んで、頭の中にある引き出しにポイッと入れて安心している類の絵がある。

  例えば「ヴィーヴィ・ケンパイネン」や「ルイ・シン」「井上直久」「寺門由紀」「阿部千鶴」、まあ前の記事でも取り上げた「カネコミホ」の絵なんかも(ちょっと引き出しからはみ出てるけど)ひとまずそんなふうに分類して「ハートフルだよね (^^) 」って言って引き出しに放り込んで、「さてコーヒーでも飲むか」って感じに、ほとんど無警戒でいられるような、そんな絵画群が存在する。

  ところが「さてコーヒーでも飲むか」とは言ったものの、「いや待てよ、ちょっともう少し」なんて感じにその絵をいくつか見るうちに、「あれ? なんだこれは」なんて言いながら「ちょっ」なんて感じにそわそわしてきて、やがてその無警戒でいた所にズドーンとやられて「なんじゃこりゃ~」なんてことになっちゃって、気づけば結局その土産物のポストカードを何枚か手に取って「お会計」なんてことになっていたりすることがある。この人の絵が、そんな感じだった。

  結局ポストカードは買わなかったんだけど(よくあることで、ほしいと思った絵のポストカードがなかった)、何か胸躍るような、これから何か楽しいことが始まるとでもいうような、期待に似た予感のようなものが漂っていると感じた。