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YouGlishでVOCABUIL!~中上級者向け英語語彙力増強法-3

  前回の記事YouGlishでVOCABUIL!~中上級者向け英語語彙力増強法-2の続きなんだけど、このステップ1で実行する「音だけで意味がつかめるか」っていうチェックをする場合に、あらかじめ頭に入れておいたほうがいいポイントが2つある。まず1つ目が(これはかなり個人的な偏向が強いのかもしれないんだけど)「変なプライドを捨てる」っていうことだ。

   この「音だけでその意味がつかめるか」っていうチェックをやってると、意味がわからない時に、ちらっとそのスペルを確認して「あっ、なんだこれか。これはもう知ってるから大丈夫」なんてことをやってしまうことがある(っていうか僕の場合そうだった)。でも実は、それって「おいおい、(音だと)こんな基本語すらわからないのかよ(汗)」っていう、羞恥心的焦燥に駆られた逃避的隠蔽としての「これはもう知ってるから大丈夫」ってことだったりする。つまり、受験英語的文字主体の翻訳的英単語暗記で、頑張ってその日本語訳を暗記したっていう人であればあるほど、そういうなんていうか「これはもう知ってる」っていう自負にしがみついて、どうにかその「わからない」っていう事実から逃れたくなるんだけど、でもそのプライドは捨てないといけない。っていうのも、ここでチェックしたいのは、「文字としての英語を日本語に置き換えられるか」ってことじゃあなくて、「音だけでその意味がつかめるか」っていうことだからだ。

  この "VOCABUIL" を約3ヵ月やるうちに1つ「な~るほど」と思ったことがあったんだけど、それは、日本語訳としての訳語的意味とは違う、「状況的意味」みたいなもの、なんかそんなような形態の「意味」の存在、「意味」の感触(?)みたいなものだった。この "VOCABUIL" をやってると、そういう訳語ではない形での「状況的意味」みたいなものが徐々に実感としてつかめるようになってきて、自分が身に付けるべき「意味」って一体どんなものなのかっていうのがだんだんとわかるようになってくる。

  で、おそらくそれがつかめてくると、このステップ1の段階で、どういう点に着目して「これは知ってる語句、これは知らない語句」ってチェックすべきなのかが明確になってきて、そうなるとこのチェック自体がかなり有効なものとして機能するようになると思うんだけど、その時に変なプライドを捨てきれずに、日本語訳としての意味で「わかる」っていう感覚にしがみついちゃうと、本当は身についてない語句を「身についているもの」として見なしちゃうってことになりかねない。しかもそれだと、その「状況的意味」のようなものが、ちょっと実感として把握しづらくなるんじゃないかっていう気がしている。

  だから、変なプライドは捨てること。で、受験英語で暗記した訳語としての意味に頼らずに、思い切って「音」でわからないものはその事実を素直に受け止めるようにすること。それだけでこのチェックの有効性はかなり上がると思う。まずはこれ。

  次に、もう1つこのステップで留意しておくべき点に触れておくと、このチェックをする時は、「音が既に意味になってるか」っていう点によく注目するといい。

  これは実際にやってみれば実感としてわかると思うんだけど、この「音だけで意味がつかめるか」っていうチェックをしてると、そのチェックの結果が大きく3つに分かれて、1つはその意味が瞬時につかめるもの、それから全く分からないもの、そしてちょっと迷ってそのあとで分かるもの、っていう感じになるんだけど、注意したいのが、「意味が瞬時につかめるもの」の中でも、特に「音が既に意味になっている」っていう感触があるものだけを「既に身についている語句」としてはじいて、それ以外のものは全て(変なプライドは思い切って捨てて)「身についていない語句」としてピックアップして次のステップに持ち込むようにするといい(要するに「意味が瞬時につかめるもの」の中でも、まだ身についているとは言い切れないものがある、っていうことになるんだけど、まあやってみればこの辺はどういうことなのかわかってくるはず)。

  これは1つ目の注意点と少し関係してるんだけど、とりわけちょっと迷って意味が出てくる語句っていうのは、多くの場合無意識のうちに英語のスペルを思い浮かべて、その訳語としての日本語で意味がわかった、っていうふうになってることが多い。一方で、語句の中には「音が既に意味になっている」と感じるくらい瞬時に意味内容がパッと思い浮かぶものっていうのがあるんだけど、この「音が既に意味になっている」って感じる語句は明らかに他と違ってて、このチェックをやるうちにそれがどういうものなのかっていうのにすぐ気づくようになると思う。で、そうなると、これこそがまさに目指すべき「語彙」だってことが実感としてわかるようになってきて、おそらくそれが、この "VOCABUIL" 全体でのある種の指標(=語彙の使用可能性)みたいなものになってくるんじゃないかって思う(逆に言うと、「音が既に意味になってる」って感じない語句は、程度の差こそあれ、せいぜい訳語としての日本語で意味が把握できるレベルか、もしくはそもそも知らない語句で、およそ使えるレベルの語彙とは言えないっていうことになる)。

  まあ要するに、「音が既に意味になってるか」っていう点に注目しながらチェックを実行していくと、それに該当しない語句はまだ身についていない語句としてはじいて次のステップに持ち込めるようになるし、と同時に、それらのはじいた語句を、今度はどういう状態にまで持っていけばいいのかっていう指標みたいなものが実感として獲得できるようになるっていうことなんだけど、ともあれステップ1はそうやって、音のみで意味がわかる語句とわからない語句を選別しておいて、次のステップに移るっていうことになる。というわけで、次回の記事ではその次のステップ、第2ステップの詳細を書いてみることにしよう。