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B.Q.R. J-67 『デスマーチに追われるIT技術者が勉強せずに英語力を身につけてキャリアアップした方法』

英語は学校の教科ではないといいましたが、学校の教科であえて似ているものを上げれば、体育でしょう。受験英語の英語は別ですが、実践的な英語力は、数学や理科、社会よりは、体育に近いものだと私は思います。 (『デスマーチに追われるIT技術者が勉強せずに英語力を身につけてキャリアアップした方法』鈴木信貴 著 ーp.106)

 

  教科としての「体育」ってもう一つ「保健体育」っていう呼称があったけど、この呼び方、小学校では「体育」って言ってて、中学になるとなぜか「保健体育」っていうふうに変わって、そのせいかなんとなく「体育」ってのは屋外で体を動かして元気いっぱい運動するイメージがあるのに対して、「保健体育」は(あの思春期特有のニヤニヤ目くばせしながら身体の仕組みなんかを学んでいく)どちらかというと教室でペンとノートで「お勉強する」っていうイメージがある。おそらく筆者の言う「体育」っていうのは前者の方で、英語もこの「体育」と同様頭というよりどちらかというと身体を使ってその能力を育むべきってことなんだろうと思うんだけど、その通りだ。

   この際どうだろう、英語にも2つ呼称を与えちゃったらどうだろうか? この「体育」と「保健体育」みたいにね、机に向かってペンとノートで「お勉強」する式の受験英語的従来型の英語を「保健英語」、で、リスニングとスピーキングを主体にした実践的な英語を「体育英語」なんていうふうに。で、受験で課される英語も「保健英語」と「体育英語」って2つに分けてどちらを受けるかは受験者に選択させるか、もしくは学校がどちらを課すか選択できる。

  僕は以前どっぷりつかっていた従来型の受験英語的学習をきれいさっぱり捨て去ったんだけど、代わりに始めた実践的な英語の学習で今一番驚いてるのが、単語の身につけ方から文法の扱い意識の働かせ方から何から何まで、気付くと順序っていうかなんていうか、学習時の原因・結果のベクトルみたいなものが全て逆転しちゃってたっていうことなんだよね(例えば単語に関していえば「表象」→「意味」じゃなくて「意味」→「表象」っていうベクトルがないとしゃべれないし、そもそもこの「表象」も「文字」から「音」へ、「意味」も「訳語」から「意味内容」へ、っていう感じにに変わった)。

  それで思うのが、こんなふうにそもそも学習のベクトルが真逆のものを、「英語」っていう1つの教科として学ぶなんてのは無理っていうか、それどころかそれぞれのベクトルが互いに干渉しあって、どっちもその学習効果が減殺されちゃう可能性が高いんじゃないかって思うんだよね。

  2020年から小学校の英語って小学3年生で必修化、小学5年生で教科化されるらしいけど、この教科化はもとより、この必修化ってそれを思うと大丈夫なんだろうかってちょっと気になってしまう。教科化と必修化って、大きく教科書があるかないかっていう違いがあるけど、となるとこの必修科目の間の2年間って、小学校の先生が自分でプリントなり何なりをせっせと作って教えることになるわけだよね。で、その小学校の先生って、たぶんそのクラスを担当してる担任の先生なんじゃないのかな? で、小学校の先生ってほぼ全員大学を卒業された方々だよね。で、もしかしてね、「昔とったきねづか~」なんてって、奥からゴソゴソ埃被った参考書やら問題集やら引っ張り出してきて、まさか現在形だの過去形だのディスイズアペンだのハウアーユーだのファインセンキュウアンドユウ?なんてね、まさかそんなことには、ならないよねえ。

  いや、だからいいと思うんだよなこの「保健英語」と「体育英語」っていうの。こういうふうに区分けされてれば、先生だって楽なんじゃないかな? これ「体育」と同じだって思えばね、あたかも外で先生も混ざってサッカーなりドッジボールなりポートボール(って懐かしいな)なんかをやるみたいにね、英語使って楽しむわけ。コンピュータルームのPC使って、プログラミングの勉強もかねて、マインクラフトの英語実況をみんなで観るとかね。Mineplexのサーバーにアクセスして、英語で実況しながらHunger Gamesをマルチでプレイするとかね。録画した実況はあとでALTに観てもらって指導に生かすとかね。

  まあこのゲームを使ったやり方は1つの例にすぎないんだけど、ともあれ、この実践的英語教育としての「体育英語」って、とにかくいろんな場面でいわゆる受験英語とは学習のベクトルが大きく異なってるから、とりわけこの実践的な英語を重視しようとしている小学校での英語教育って、実はむしろその教育効果が相殺されて弱まっちゃう可能性が極めて高い気がするんだけど、大丈夫なんだろうか?

 

デスマーチに追われるIT技術者が勉強せずに英語力を身につけてキャリアアップした方法

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