マインクラフトで英語!

聞いてしゃべれて読めて書ける、最もシンプルな方法と本質論。

B.Q.R. J-61 『NHKの英語講座をフル活用した簡単上達法』

私が皆さんにおすすめしたいのは、ある程度英語が話せるようになったところで、文法を基礎からおさらいするという方法です。(『NHKの英語講座をフル活用した簡単上達法』川本佐奈恵 著 ーp.43)

 

  僕はYouTubeでマインクラフトの実況をしながら英語のスピーキングの練習をいまだにやってるんだけど、別にこのゲームの実況でしゃべれるようになる言語って英語だけじゃないからと思って、この方法で日本語をしゃべれるようになりたいって人向けに日本語の実況動画もちょくちょく投稿してる。まあ今のところ再生回数はごくわずかなんだけど、中にはこのスタイルを気に入ってくれて熱心に見てくれてる視聴者もいるから、時間もあるし、しばらく投稿し続けてみようかと思ってる。

   で、そんな視聴者の一人からこんなコメントをもらったことがあってちょっと「う~む」と考えることがあったんだけど、このマインクラフトのゲームに「スケルトン」っていう敵キャラクターが登場して、「あっ、あそこにスケルトンがいますねえ」なんて実況をしてる動画のコメント欄に「スケレトンがありますそれともスケレトンがいます。どちら正しいですか」っていう投稿があったのだ。

  かつて英語の講師をしていた頃に授業後やってくる生徒の質問に答えていた感覚がなんとなくよみがえってきて、ちょっとうれしくなってこんな感じにせっせと返答したんだけど......

 『スケルトンがいます』こっちが正しいです。If the subject can move by itself, we use the verb "います", and if the subject cannot move by itself, we use the verb "あります". So basically we can use "いる" "います" to the creatures, while we can use "ある" "あります" to the things.

  こう返答してすぐにちょっと「う~む」と思うところがあった。それは、この返答を受けた視聴者は、このあと日本語をしゃべる段になってきっと迷いながらしゃべるだろう、と。たぶん、日本語をしゃべる時に、「これは生物だから"いる"だな」ってちょっと間があって「います」ってしゃべったり、「これはモノだから"ある"か」ってやっぱりちょっと間があって「あります」って言ったりなんてことになるだろうと。でもこれ、僕自身はこれとは全然違う感覚でしゃべってるんだよね。どうだろう、この「いる」「ある」っていう動詞を使い分ける感覚って、どんな感じだろうか?

  ちょっと考えてみると、なんかこれ説明しにくい(説明しようとすると、なんていうか堂々巡りのような感じになっちゃう)んだけど、これ、主語の「生物」「無生物」に応じてっていうよりは、変な話、動詞の「いる」「ある」の方がむしろ先行してるような気がする。なんていうか「ああ、いる、いる、スケルトンが」みたいに。ところが、その先行してる「いる」「ある」をじゃあどうやって選択してるのか、ってのを説明しようとすると、やっぱり「主語に応じて」っていうふうになっちゃう。感覚としては「いる」「ある」が先行してる、っていうかもうその感覚が既にあるような、なんかそんなような気がするんだけど、それをいざ「説明しようとすると」主語に応じてとしか言いようがない。

  まあ、いわゆる"文法"(学校で習う類の文法)って結局のところ言葉を分析した結果に過ぎないわけだから、言語の獲得としては"文法"から入るやり方ってそもそも順番が逆だってことは分かるんだけど、たぶんこの順番が逆転してる現象って、こういう「いる」「ある」の感覚みたいな、もっと細かいいろんな所にまで広がってて際限ないんじゃないか? って思うんだよね。

  まあただ、そんななんやかんやを深入りして考えたところで、迷宮入りして終わりになっちゃうだろうからまあこれはこれで置いておくとして、話を戻すと、例えばこのコメントを残してくれた視聴者が動詞の「ある」「いる」をしゃべる時、日本語を母語としている我々と同じ感覚(とまで言わなくてもそれに近い感覚で)使い分けられるようになるにはどうすればいいかっていうと、これはたぶんものすごく単純で、「結果から原因を習得する」っていう順番をただひっくり返して、「原因から学んで結果を習得すればいい」だけなんだよね。でそのためにはどうすればいいかっていうと、これもそんなに難しく考える必要はなくて、とりわけ学習の初期から中期にかけて、例えばいわゆる学校で学ぶ類の文法みたいな「結果」を、できるだけ避けるようにすればいいのだ。

  まあだからこの著者が言うように「ある程度英語が話せるようになったところで、文法を基礎からおさらいする」こと。これだよね。そうだ、あのコメントをくれた視聴者が、またなんかの動画に質問かなんか送ってくれたら「ちょっとこの投稿読んでね」って言っておこう。

 

最新版 NHKの英語講座をフル活用した簡単上達法 (黄金文庫)

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